Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

京阪の車窓から

2019年08月12日(月)

 

「う~ん…」

 

朝10時。

今日もまだ隣の家が工事している…

 

「工事…いつ終わるんだろうか…」

 

目覚めは悪かったが、まぁ望む時間に起きれたし、良しとしよう。

 

今日は京阪電車出町柳駅から淀屋橋駅までの車窓旅を計画していた。

旅と言うものの、

京阪電車の始発駅から終点駅まで電車の窓から風景を眺める…ただそれだけなのだが。

 

思いついたのは昨日の夜。

 

「明日は何をしようか…」

「…そういや俺、いっつも電車乗ってるとき、窓の風景を眺めながら、このままずーと眺めてたいな~とか良く思ってたっけ…」

「…いつもの俺ならそう思うだけで終わってるよな…」

「よし!1人京阪の車窓からをしよう!」

と言う感じで決定した。

 

なぜ、京阪電車なのかというと、

京阪電車の特急には1人で座れる席があるのだ。

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いつもこの席に座れたときは、

「やったー!!特等席ゲットだぜ!!」

と喜んでいた。

1人で座れるし、窓側だし、最高の席だと思う。

 

「あの席のある電車が来るといいな~」

とワクワクしながら、身支度を済まし、いざ出発。

 

今日も日差しが暑い…

でも見上げると、空が少し紫がかって綺麗だったのでスマホで撮影する。

 

「おっ!今日は風あるやん!!」

 

台風が近づいてるからか、少し風があり、木陰に入ると涼しかった。

 

「風があるだけで、全然違うな……もっとふけ風!」

 

そう強く願うと風が止んだ。

 

 

最寄りの近鉄電車の駅から京阪電車へ向かう。

 

近鉄丹波橋駅に到着し、京阪電車に乗り換える。

京阪の丹波橋駅に入るともう電車が出発するところだった。

 

「あの電車!1人特等席付属電車や!!」

 

そう思い、急いで乗り込む。

狙った電車を確保できひとまず安心。

特等席は埋まっていたので終点までひたすら待機。

特急電車なのですぐに出町柳駅までついた。

 

出町柳駅に着くとすぐに空いた特等席に座る。

 

「おーし!ついに座れた!今日はのんびり楽しむぞ。」

 

電車が動き出す。

特等席に座り、イヤホンから音楽を流す。

BGMはRADWIMPSの「大丈夫」

www.youtube.com

天気の子の主題歌の中で特に感動したのがこの曲だった。

 

「うーん、良い感じ良い感じ!」

気分が高揚してくるのがわかる。

いつも自分がしそうにないことをすると思うとさらにワクワクする。

 

出町柳駅は地下にあり、その先の七条駅を抜けると、地上の光が窓を照らす。

いつも、その瞬間が好きだった。

 

電車が暗闇を抜ける…

 

「おー…!!!」

 

旅の始まりを実感し、鼓動が高鳴る。

 

いつもゆっくり見れなかった景色を、

今日は特等席に座りながら存分に楽しめる…

しっかりこの時を楽しもう。

 

「せっかくやし、写真とっとこ!」

そう思いスマホを取り出し、撮影を始める。

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電車の窓から遠くを眺めるのが好きだ。

自分の見る世界が、まだまだとてつもなく広いことを確信させてくれる。

あの先にはなにがあるのかな…といつも色んな空想を広げて楽しめる。

 

流れる景色が好きだ。

いつまでも見ていたいという景色が、すぐに見えなくなってしまう儚さは、

人生と似た感じがして、胸が引き締まる思いを感じる。

何事も永遠ではないことを実感させてくれる。

 

電車の心地いい揺れが好きだ。

なんでかわからないが、電車の揺れは本当に気持ちよくて、

疲れているときはいつも眠気に誘われる。

今日も疲れていないのに、うとうとしてしまうことが度々あった。

 

 

淀屋橋駅につき、また同じ特等席に座り、今度は逆方向へ。

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今見ていた景色をすぐに違う方向から見ることは、凄く新鮮だった。

 

「さっきはあの山とか、人っぽく見えたけど、こっちからみるとお化けみたいや!」

 

「あれ?さっきの角度からは見えんかったけど、あんなとこ自転車おいたあるぞ!?」

 

などなど色んな発見があった。

 

 

「色んな角度から物事を考えることってやっぱ大切やなー!」

「やっぱ当たり前は無いんやなー!」

「俺もとらわれんようにせんと!」

そう思えた。

 

 

僕は「当たり前」と言う言葉が嫌いだ。

なぜならその「当たり前」は誰にとっての「当たり前」なのか。

あなたにとっては「当たり前」でも、僕にとっては「当たり前」じゃない。

そう思う事ことが生きていてホント多い。

 

でも、そんな自分もふと、「当たり前やん」って使ってしまっていることがある。

そういう気持ちを持っていながら、

彼女に対しても使ってしまっていた自分を思い出した。

自分が嫌いな言葉を大好きな相手に使うなんて論外だ。

 

 

 

これから、そういう自分を変えていきたい。

 

 

 

…しっかり芯を通す人間になりたい。

 

 

 

電車の旅はあっという間だった。

直ぐに丹波橋駅に到着し、近鉄線へ戻る。

 

「たった二時間くらいの旅だったけど、やってよかったな。」

 

「いつかまたやろう。」

 

そう思いながら帰りの電車に乗る。

今日の旅は本当に贅沢な時間だった。

窓から景色を眺めているだけで、心が洗われる様だったし、

すごくリフレッシュできた。

 

家の最寄駅で降り、歩きながら今日の思い出を振り返る。

自然と顔がほころぶ。

その中で、行きしなにとった写メを見つめながら思った。

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「そういや、最近、空を見上げて歩くことが多くなったけど、空って青ばっかやなくて、紫色やったり、深い青色やったり、色んな色を持ってるんやなー!」

 

「空も色んな表情持ってるんやな……なんや、人間と一緒やなー!!」

 

空も自分と同じやと思うと、空に少し近づけた気分になった。

 

これからもっと空を見上げることが増えそうだ。