Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

夏の終わり

2019年08月09日(金)

 

いつもの起床時間にいつものアラーム。

設定曲は星野源のPop Virus。


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曲のノリとは裏腹に

 

「う~体が重い…」

 

目覚めの第一声。

今週は疲れることが多すぎたからかな…

溜まりきった疲れが週末の金曜日に降りかかってきた。

 

「あ、足が重い…」

しかし、今日を乗り越えれば、待ち望んだ9連休だ。

目をこすりながら、何とか踏ん張り立ち上がる。

 

身支度を済まし、家を出ると、やっぱり良い天気。

 

「よし。今日も一生懸命生きるぞ!!」

 

顔をしっかり上げ、歩く。

気持ちの持ちようで、

いつも煩わしく感じる蝉の声も、元気だなって笑えてくる。

 

「今日はなんか、いけそうだ。」

 

その気持ちがさらに歩くスピードを上げる。

いつもより早い時間の電車に乗り込み、本を読む。

 

気分が上がったのも束の間、

本を読んでいるとある言葉が目に飛び込んでくる。

「本当は、一番身近にいる人ほど、気を配り大切にするべきなのです。」

 

まさにそのとおりだ。

 

身近になればなるほど、

当たり前に思えて、大切にすることを、忘れてしまう。

……失わないという保証は何処にもないのに。

 

自分の中の沈んだ気持ちがそっと顔を除かせる。

 

「…これは昔の俺だ!俺は変わるんだ!!」

 

そう言い聞かしながら、イヤホンで聴いていた音楽の音量を上げる。

 

駅に到着し、電車を降り、学校まで歩き出す。

 

 

「よし!今日は昨日1人暮らしのアドバイスを聞けてない人たちに話しかけるぞ!」

気持ちを切り替え、そう意気込み、教室のドアを開ける。

 

「あ!あの人達、今日は珍しくもう学校に来てる!チャンスだ!」

 

そう思い、その人達の所へ突撃し、アドバイスを貰う。

 

「この人はこんな感じで話してくれるんだな~」

やっぱり、今まであまり話したことない人たちと言葉をしっかり交わすのは新鮮だ。

話し方や、しぐさ、雰囲気など、自分も取り入れてみたいと思う所がいっぱい出てくる。

 

そうこうしているうちに、授業のチャイムが。

二人にお礼を言い自分の席に着席。

 

授業が始まると、今日はしっかり、先生の話が頭に入ってきた。

ガシガシ授業の課題に取り組めた。

 

昼ご飯はもちろん学校近くのすき家

いつも牛丼(並)つゆだくで頼むのですが、

 

「今日は花金!無礼講や!」

 

ちょっと贅沢し、ネギ玉牛丼を頼みました。

 

「今週も頑張ったし、このくらいの贅沢いいよな…うまし。」

 

お腹も満たされ、昼休みも終わりそうなので、学校に戻る。

 

トイレにいくと、同じクラスの仲良くさせて貰ってるSさんがいた。

 

Sさんが

「どう?1人暮らしの情報、集まってる??」

と聞いてくれた。

 

この人、気にかけてくれてるんだな…

 

素直に嬉しかった。

 

「あとKさんだけですね!もうすぐ全員制覇です!」

と僕が言うと、

 

「東京で旗揚げも、もうすぐやな!」

とSさんが返してくれて、二人で笑っていた。

 

誰かと話していると楽しい。

相手が笑うと、やっぱり、自分も嬉しい。

こんな時間をこれからはもっともっと大事にしていこう。

 

 

その後、クラス全員に1人暮らしのアドバイスを貰うことができた。

でも、何よりも嬉しかったのは有言実行できたこと。

そして、今まであまり話したことがなかった人とちゃんと話せたこと。

こういう行動が、きっと繋がっていくはず。

 

 

いきなり人は変わらないし、変えられない。

だからちょっとづつ、自分を変えていけたら良いな。

 

 

学校が終わり、みんな「良いお盆休みを!」と笑顔で帰っていく。

僕も散髪の予約を入れていたので急いで帰りの電車へ。

 

 

散髪屋に予約した18時ちょい前に到着。

いつもお世話になってる店長が1人でやってる美容院だ。

建物の3階にあり、窓から空がよく見える。

 

 

ブレイクダンスがオリンピック種目の候補にあがったんやってな~!」

店長がビックリしていた。

 

「いやーそうなんっすよね!マジびっくりっすよ!」

と、いつもどおり話しながら髪を切ってもらっていた。

 

そして、髪をだいぶ切ってもらった後、店長が窓を見ながら言う。

「松那くん!今何時やと思う!?」

「今ですか?今だいぶ暗なってきてるんで19時半とかですかね?」

「やと思うやろ?今19時前やで!」

「え!?19時なってないんっすか!?マジっすか!?」

 

家に帰る時間がいつも18時くらいなので、こんなに日が短くなっていることに全く気付いてなかった。

 

「そうやでー!もうだいぶ日が短くなってしまってなー、なんか寂しいなるわ~」

「…そうですね~、もう夏も終わるんですね…」

 

髪を切り終えて、店長にお礼をいい家へ向かう。

そのとき、

 

「あれ…俺、今日泣いてないな…」

 

そう思った。

 

昨日決意したからか、単に忘れていただけなのか…

 

ただ、間違いなく悲しみが薄れていることを感じたのは確かだ。

 

悲しい思いをし続けるのも辛いのだが、

そうやって彼女のことを忘れていってしまうことが少し寂しく感じた。

彼女と積み上げた今までの思い出が、一つ一つ無くなっていく様な気がした。

 

 

楽しかったあの思い出も。

悲しかったこの日々も。

 

いつか、忘れてしまうんだ。

 

 

店長と話していた会話を思い出していた。

 

気づいたら、夏の終わりが近いことを知った。

 

気づいたら、あの子のことも忘れてしまっているのだろうか。

 

 

 

「忘れたくないな…」

 

そう思った。

 

 

あの子のことを忘れたくない。

あの楽しかった日々に嘘は無かったから。

 

 

……

…でも、それが乗り越えるってことなのか?

 

 

うーん、

考えれば考えるほど、わからなくなっていく。

 

 

今の僕には、まだ答えを出せそうには無い。