Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

今こそ全力で

2019年08月13日(火)

 

夢を見ていた。

 

夢では彼女と僕と弟と母とで晩御飯を食べていた。

現実でも、彼女と付き合っていた頃は、よく自分の家族を交えご飯に行っていた。

 

みんなでワイワイ楽しく食べていた。

ご飯の最後にはデザートがついていた。

そのデザートにはキウイが入っていた。

彼女はキウイが苦手だった。

自分はキウイは大好物なので、それを貰う。

 

「キウイ美味しいのにもったいないなー!」

 

そんな話をしながら、デザートを平らげ、店の外に出る。

 

外に出ると彼女の姿がない。

 

「あれ?」

 

と思い、周りを探すが、何処にも見当たらない。

そんなとき、1通のメールが。

 

「もう会えない。ごめんね。」

 

と書かれていた。

 

「え!?なにこれ!?」

と頭が混乱し、辺りを見回す。

駆け足で、自分の周りをひたすら探す。

 

「なんで!?どうして!!?」

動悸が激しくなる。

 

苦しい…

助けて…

 

「は!!」と、そこで目が覚めた。

 

今まで夢を見ていたことを知る。

 

「…あーそうや…別れたんやったな…」

 

夢の中ではあんなに楽しかったのに、一気に現実へ引き戻された。

 

「うーん…最悪の目覚めやな…」

時計の針は朝の10時を指していた。

 

少しでも彼女と幸せな時間を過ごせた夢から、現実に引き戻されたとき、そのギャップにやられ、本当に何もやる気がしなくなってしまった…

 

「今日は何も出来る気がしない…」

 

こういう夢を見た日は経験上、ロクなことが無い。

 

そう思いながら、携帯を開く。

 

「ん!?」

 

ラインを見ると、彼女のラインのトップ画が変わっていた。

〇〇リゾートと書かれたビールが入った2つのコップが並べられていた。

バックにはプールが見える。

 

たったそれだけのことだ。

たったそれだけのこと。

でも、自分は「ドキッ!!!」としてしまったのだ。

 

 

胸が詰まる…

 

 

「…ちっちゃい男やなー…」

 

「もう別れたんだよ!現実みろよ!!」

 

と心の声が叫ぶ。

 

 

自分が悲しみに暮れている間に、

今頃彼女は楽しい毎日を送っている。

 

俺のことなんて、とうの昔に忘れてしまって、

彼女の中には全く存在していない。

 

俺と別れて良かったと、

心底思っているのだろう。

 

そんな考えが頭を過る。

 

俺は本当に嫌な奴だ。

自分のせいで別れたのに。

 

「全部忘れたいな…」

 

「全部忘れたら気持ちが楽になるかもしれない。」

 

「彼女と過ごした記憶、全部消してしまいたい!!」

 

そんなことを思った所で、現実は何も変わらない。

わかってるんだ。

わかってんのに、今は嫌な考えしか湧いてこない。

 

 

…この感情に打ち勝つ力が出てこない。

 

 

「今日はもう無理だ。ボーっとしていよう…」

 

 

そう思って1時間ぐらいボーっとしていた。

 

時計を見ると11時。

こんな最悪な気分なのに、お腹はしっかり空いてくる。

そんなお腹の虫が自分の感情を変えていく。 

 

「ダメだダメだ。俺はもう別れたんや。しっかりしないと。決意したんや!」

 

「よし!今日は昨日教えて貰った生姜焼き、1人で作ってみよう!!」

 

キッカケはホント些細なこと。

それでも力は湧いてきた。

 

重い腰を上げる。

 

「ここで立ち上がらないと、また1日が悲しみで終わってしまう。」

 

「そんなのはもう沢山や!!」

 

「俺だって、やってやる!!!」

 

半ばやけくそだったが、今は立ち上がれればなんでもいい。

 

台所へ向かい、材料を用意する。

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「よっしゃー!初1人料理や!!」

 

冷凍庫から豚肉を取り出す。

 

「まずは肉を柔らかくしたいからレンチン少しする言うてたな…2分くらいでええかな…」

 

豚肉をレンジにいれ、その間に、タレを作る。

 

「んーー分量どうやっけな??…まぁ俺ポン酢好きやし、いっぱい入れといたれ!」

 

「あー俺みりんも好きやし、大めに入れとくか!」

 

「生姜も俺すっきやしなー!いっぱいいれとこー!!」

 

とにかく好きなもの全部ブチ込んだ感じだ。

目分量でタレの材料をガシガシ入れていく。

 

豚肉のレンチンが完了し、見てみると、

 

「え……もうフライパンで焼かんでもええんちゃうんこれ…あ、でも微妙に焼けて無いとこあるな…」

 

なんとも焼きにくい豚肉が出来てしまった…

 

焼きで固まってしまった豚肉をなんとかブチブチと千切りながら、フライパンに敷いていく。

 

「まぁ初料理やしな!こんなもんやろ!!」

 

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出来上がるとまあまあ形にはなっていた。

 

タレには、自分の好きなものを片っ端から入れまくったので、

味はとにかく濃い味だったが、美味しかった。

 

「よしよし!俺もやればできる!」

と自信になったのは確かだ。

 

 

 

いつもそうだが

「なにかをやろう!!」

って思うときは気合がかなりいる。

 

でも、そこでしっかり力をかけて自分の背中を押せば、

スピードがぐんぐんついてきて、勢いが増してくる。

 

そして最後には、

自分が今までできなかったことが出来るようになったり、

自分が今まで見たことなかった景色を見ることが出来る。

 

今、自分は確かに深い傷を負ったけど、

それは逆にものすごくチャンスなんだと思った。

 

今までの自分を、思いっきり変えれるチャンスなんだ!!

 

そんな機会をくれたのは紛れもなく彼女だ。

 

今までの自分のまま生きていたら、多分誰も幸せにすることは出来なかった。

むしろ、気づくのがさらに後になっていたはずだ。

 

そのことを俺に教えてくれたのは彼女なんだ。

 

感謝してもしきれない。

 

そう思うと彼女に対する気持ちも、どんどん晴れて行った。

 

それと同時に、

「せっかくのチャンスを絶対無駄にしたくない!!」

という思いが溢れ出す。

 

今日も残りあとちょっと。

よーし、悔いのないように、全力で使い切るぞ!!