決意の朝に
2019年08月08日(木)
今日の朝はなぜかスッキリした気持ちで目覚めることが出来ました。
散々泣いたからなのか、目は腫れていましたが…笑
いつもより少し早い時間に家を出ました。
外に出るといつも通り、良い天気。
最高の青空でした。
「そうだ!昨日決意したこと…この青空と共に残しておこう!」
そう思い、インスタに決意表明を記しました。
「もう、絶対今日から泣かないこと。」
「自分よりも、もっと辛い思いをしている人を絶対助けること。」
「いつか大好きな人の為に人生を全うできる様、今を一生懸命生きること。」
書きたいことを考えると山ほど出てくるので、今はとりあえずこの3つ!
この3つを重点的に頑張って行こう!
しかし暑いものは暑い…またもや汗ビチャ地獄に…
いつもの電車までが暑さで遠く感じる…
やっとの思いで到着し電車に乗り込みました。
「今日から絶対泣かないぞ!!」という気持ちとは裏腹に通学中、涙は全く出てきませんでした。
「なんか拍子抜けだな…」
電車の中で昨日購入した本を読んでると、すぐに目的の駅に到着しました。
職業訓練校に向かって歩いてる中、自分の十メートル先くらいに同じクラスの人が見えました。
いつもなら、
「あーあの人がいるな~」
くらいで終わるのですが、なんてったって今日は決意した次の日の朝!!
「今日から俺は絶対変わるんだ!!」
その勢いに任せて、話しかけに行きました。
「おはようございます!!」
とデカめの声で挨拶したら、
「あー!おはようございます。」と笑顔で返してくれました。
「うん。やっぱり話しかけて良かった。」と心から思えました。
「あのっすね、自分この機会に京都出て1人暮らし始めよう思とんすよ!」という話から始まり、1人暮らしするにはあーしたほうがいい~こうしたほうがいい~とアドバイスをもらいました。
「なんか一個行動するだけでやっぱ違うんやな~」と実感しました。
自分から話しかけることで、相手の違う一面も見れるし、
なにより、またこの人と話したい!って思えました。
「そうや!クラスのみんなに1人暮らしのアドバイス、聞いてみよう!」
そう思いつきました。
クラス全員で12人なのですが、仲のいい人は三人くらいで、その人たち意外とはあまり話したことがありませんでした。
別に友達作りに入所したわけではないし、そんなに話さなくてもいいか…
と思っていましたが、とにかく、今までの自分を変えたかった。
そして、色んな人と仲良くなれるチャンスかもと思い、行動してみることにしました。
朝教室に入ると何人かはもう出席していました。
東京で一人暮らししていたと言っていた人に早速、
「すんません、ちょっとええですか?」と話しかけに行くと
「!?」とちょっとびっくりされていました笑
意外な行動でちょっとびっくりさせてしまったのかもしれません笑
「Uさんって東京で暮らしてはったんですよね?」
「そうやで~」
「自分、東京か大阪で一人暮らし考えてまして~」
と話かけたら、凄く詳しく教えて貰えました。
何より、その人に話しかけることにより、Uさんの隣の席の人も興味持って話に入ってくれて、
なんか3人で授業のチャイムが鳴るまで、ガヤガヤ出来ました。
「アドバイスももらえるし、仲良くなれたし、やっぱ違うな~」
自分の思いは確信に変わってました。
授業が昼休みに入り、次は全然話したことない20代の男の子に話しかけようとおもいました。
「う~ん。一回もしっかり話したことない人に話しかけるのは緊張するなぁ…」
「でも今日から俺は変わるんだろ!!いけいけ!!」
という心の声に任せて声をかけました。
「あの~Yさんって1人暮らししたことあります?」
「ありますよ!ってか建築系の学校行ってたんで不動産とか詳しいですよ!」
と気兼ねなく答えてくれました。
「どの辺住もうと思ってるんですか?」と聞かれ、
「東京と大阪でさがしてて~」とどんどん会話が弾んで自分も楽しくなってきました。
そして、とーーってもタメになる話を教えてくれました。
「このクラスで一番若いのに、すごいなぁ~。なんで今まで話さなかった俺!!」
と後悔するぐらいめちゃくちゃええ人でした。
それから仲の良い人や、そんなに話したことない人、色んな人に話しかけました。
早退した人もいたので今日は全員に話は聞けませんでしたが、ホントにみんな凄い。
色々よく知ってる。
自分はその県の県庁所在地とか全然わからないのですが、
「あそこは住みやすいで~」とか「あのへんはきいつけや~」
とか凄く詳しい。
そして良く世話になってる隣の席の人には
「コタツにはきいつけや!」とコタツのコードが劣化し家具が燃えた話を聞き、
コタツは我慢しようと思いました。
放課後になり、かなり仲の良い後ろの席の人にはまだ、1人暮らしのアドバイス聞いてなかったな~と思い話しかけました。
「Sさん!自分1人暮らし考えとって、アドバイス欲しいんっすけど!」
「何処で考えとん?」
「東京か、大阪で考えてて…」
「ほえー東京かいな!俺東京詳しいで!!」
とこれまた沢山アドバイスを頂けました。
不意にSさんが、
「まぁ東京やったら、彼女と会いにくくなるやろーな…」
と呟いたとき、
「あー彼女とは別れちゃったんですよね…」と言いかけました。
でも、ギリギリで言うのを止めました。
その一言を言うと、悲しい顔を見せてしまうなと思い、
咄嗟にSさんには
「そうですよねー!!」と返答しました。
目線を逸らしながら。
でも、Sさんはしっかり僕を見ながら、
「いったらええ。いったらええ。今出来ること、やったらええ。」
そう言ってくれました。
涙が溢れそうでした。
泣くな俺。泣くな。
決めたんだろ!!
心の声に助けられ、Sさんにアドバイスのお礼を言い、学校を出ました。
帰り道、ふと楽しかった彼女との思い出が蘇る。
「この帰り道の先にはもう彼女はいないんだ…」
その思いが悲しみを思い出させる…
「ダメだ。泣いてしまう。悲しい…」
「会いたい…」
「…いいのか…?それでいいのか俺!?」
「絶対泣かないって!!お前の覚悟はそんなもんか!!!」
そう思い、顔を上げました。
こぼれそうな涙がギリギリ留まりました。
その時気づきました。
見上げた帰り道が、いつもと違った景色に見えていることに。
「あれ…あの建物の壁…あんな色やったっけ?」
「あんな高いとこに、看板あったんやな…」
今まで見えてなかったものが、その時はくっきり見えました。
しっかり顔を上げて帰る帰り道は新鮮で、自然と足が前へ進む。
失ったものは凄く大きいけど、
少しだけ、見えるようになったものもあった。
そんなことを気づかせてくれたこの道に感謝。
また明日もよろしく。