秋Rush
どうもTsunamayoです。
最近本当に涼しくなってきた。
「秋が来てるな~」
と日に日に感じる。
季節の変わり目にはいつも特有の匂いがある。
特に夏から秋に変わっていくときが、一番敏感に鼻が反応する。
外に出たときにその匂いに気づくと、
「これこれ!!この匂い!!」
と1人なのに勝手にテンションが上がってしまう。
「ってかもう9月やしな~そらそうか…」
と納得。
9月になり、そろそろ職業訓練校も終盤に差し掛かってきた。
頑張らなければいけないことがいっぱい出てくる。
最近は就活の方に力を入れだし、
半日授業に出た後、残り半日は就活に使う。という流れが増えてきた。
今日も昼からそこのPCで求人を探していた。
「職種は…電気制御設計…っと…」
と検索をかけて調べて見ると、
「…全然ないやん…」
思った以上に、東京に電気制御の求人が無かった。
いつもお世話になっている隣の席のN山さんが、
「お前、制御で東京はあんまないんちゃうか~?」
と言っていたのを思い出す。
「う~ん…正しかった…」
東京にいくぜ!!と息巻いたものの、職が無いんじゃあな~…といきなり壁にぶち当たる。
結局東京で望む職種での求人は1件しかなかった。
「でも、京都は出るって決めたからな。とりあえず、関東周辺で探してみるか。」
千葉や埼玉、神奈川らへんで同様に探してみると、
埼玉はなかったが、神奈川に1件、千葉に10件ほど見つけた。
「千葉って結構、電気制御あるんやな…」
今まで関東圏で就活したことは無かったので、これも新たな発見だった。
そうやってハローワークコーナーで求人を探していると、
ハローワークの職員さんが声をかけてくれた。
職員さん「ええとこあった~?」
僕「あーそうすね~まぁまぁありましたね…」
と探した結果を見せる。
職員さん「この求人情報、全部印刷で打ち出せるから、出したあげるわ~」
と言うてくれはったので、頼むことにした。
数分で印刷し終わった求人情報を僕の所まで届けてくれた。
職員さん「東京付近でさがしてるん?」
僕「はい!ええ機会やし、京都から出ようかなと思いまして…」
もちろん、失恋したからとは口が裂けても言えない笑
職員さん「あっちは物価高いし、大変やと思うけどな~」
僕「まーそうっすよね~」
と、懇々と東京や関東で1人暮らしして生きて行くことが、どれだけお金が必要で、どれだけ大変かを教えてくれた。
最後に
「現実もしっかり見ないとあかんで!」
と言われてしまった。
その職員さんとの会話が終わり、そのままPCを見つめながら、思う。
「やっぱみんなの考え方と俺の考え方って、ちゃうな…」
それが率直な感想だ。
前日にも同じ場所で、違うハロワ職員さんに全く同じことを言われた。
僕のことを気遣ってくれて、言うてくれているのは凄くわかるし、有り難い。
ただ、なんか違う。
お金もかかるのも、大変なことも、わかる。
でも、
そうやって現実ばかり見ていると、
自分が大きく変われるキッカケを掴み損ねてしまうような気がする。
いつまでたっても、今の自分のままのような気がする。
現実ばかり見てたって、何も始まらない。と僕は思っている。
「大変そうだから、やめておこう。」
「お金かかるし、やめておこう。」
「自分の人生を棒に振るかもしれない。やめておこう。」
なんだこれ。
これで何が得られるんだ?
こんな自分に、何が変えられるんだ?
職員さんたちを否定している訳ではない。
彼女たちには彼女たちのモットーの上でしっかり生きているはずだから。
ただ、「俺は」そう生きたくない。
ただそれだけ。
就活をやめてバンド始めたときも周りにいっぱい言われた。
「なんで今からバンドやねん笑」
「お前、終わってんな~」
「せっかく大学いったのに…」
いろんな「常識」が僕を攻撃してきた。
考え抜いて出した自分の生き方を沢山の友達、周りの人に否定された。
「自分の人生なのに、自分で決めちゃダメなのか…?」
「なんで俺の人生をみんなが決めるんだ…?」
そんな気持ちでいつもいっぱいだった。
でも、別に結果を出していたわけでもなかったし、
なにも言い返すことは出来なかった。
その怒りを糧に曲を書いていた。
何より、そうやって否定されることは分かっていた。
僕の考えについていけない人たちは、みんな僕から離れていくことも分かっていた。
でも、
それでも、
やりたかったんだ。
ただ、自分の思うように、生きたかった。
否定されることは気持ちいいものじゃない。
でも、自分の生きたい生き方を求めた結果、そこに飛び込むことを決めた。
結局、バンドは上手くいかなかったが、
そのまま生きていたら、経験できなかったことを沢山経験出来た。
何よりその時、自分を応援してくれていた数少ない友達やバンドメンバーは、僕の最高の宝物だ。
「何かあれば、絶対必ず助ける。」
そう迷わず言い切れる。
自分が本当に必要としていたものが今、残っている。
久々にそんな気持ちを思い出していた。
「だから今回だって、自分のやりたいように。」
そう思いながら、求人探しを再開する。
関東圏に狙いを定めて。