Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

一期一会

どうもTsunamayoです。

 

今日まで3連休でした。

 

「この3連休は就活頑張らないと!!」

 

と、就職活動に力を入れるつもりが、完全に為替の方に力を入れてしまい、

就活がおざなりになってしまった…

 

 

「あ…あかん…これ…いつもの俺や…」

 

 

ハマってしまうと、それ以外全く見えない。

 

今3連休を振り返ると、飯食うて寝る以外は為替の検証しかやっていなかった…

 

PCはもう四六時中つけっぱなしだ。

 

 

「…これはこれで、ワイのええとこなんやけどな…」

 

 

ただ、なかなかどうしてもバランスがうまく取れない。

 

何事も妥協点が必要なことは分かっているのに…

 

でも、もう3連休は終わってしまったし、

明日から、また気を引き締め直して、就活に臨もう。

 

 

リンリンリンリン…

 

 

窓の外からコオロギの泣き声が聞こえる。

 

最近はクーラー無しでも生活できるようになり、

季節は完全に秋に変わったことを知る…

 

「っていうか、もう今年終わっちゃうやん!」

 

そう、もう今は九月の下旬。

 

来月を迎えれば、今年も残すところ、後三カ月。

 

いろいろなことが移り変わっていく時期。

 

先週、それを目の当たりにした。

 

先週の金曜日、いつものように職業訓練校で授業を受けていた。

 

朝の一発目の授業を終えた後の休み時間に、

いつもお世話になっていたSさんが僕に話しかけてきた。

 

Sさん「松那くん!」

 

僕「あ、Sさん!どうしはったんですか?」

 

Sさん「俺な、就職決まって、今日でここ卒業やねん。」

 

僕「え!?まじっすか!!」

 

唐突過ぎてびっくりしてしまった。

すぐに、

 

「おめでとうございます!!」

 

と返答した。

 

「ありがとうな~」

 

とSさんは返答してくれた。

 

 

 

Sさんが、今日でこの学校を卒業する…

 

いつも自分の席の前で電気の授業を真剣に受けていたSさんを僕は毎日見ていた。

 

電気に関わること自体が初めてだったSさんは、本当に頑張っていた。

 

そんなSさんと絶対仲良くなりたいと思い、

いつも話しかけていた。

 

そうしていくうちにいつの間にか気軽に話せる仲になっていた。

 

就職活動も早い段階から何社も何社も受けていたのも知っていた。

 

「俺もう歳やから、なかなか決まらへんわ~」

 

とSさんが僕に言ってきたとき、

 

「いや、Sさんなら、絶対大丈夫っすよ!」

 

「だって僕、Sさんがめちゃ頑張ってんの知ってます!」

 

と返したら、

 

「ほんまかー!ほなら、もし決まらんかったら、松那君が起業して雇てや笑」

 

そう笑顔で返され、

 

「株式会社松那ですね…任してください!!ドライバーとして雇いますね笑」

 

こんなやりとりをよく笑いながら二人でしていた。

 

僕が京都を出ようと思っていることをSさんに伝えたときも、

凄く凄く親身になってくれた。

 

そんなSさんと学校で会うのは、今日で最後。

 

 

 

そう思うと、やっぱり寂しくなった。

そこですぐに

 

「Sさん!もしよかったら、連絡先交換してくれませんか!?」

 

と伝えたら、

 

「おお!全然ええっすよ~」

 

と言って、すぐに了承してくれた。

 

僕の隣にすわっていたN山さんが

 

「ほな僕も」

 

と連絡先をSさんに渡す。

 

僕「あ!N山さんの連絡先も教えてくださいよ!」

 

N山さん「あいよ~」

 

と言う感じで、仲の良い二人と連絡交換できてニンマリ。

 

 

その後も何とか授業をこなしつつ、午前の授業を終える。

 

昼休憩に入り、

 

「Sさんとは今日で最後か…」

 

そんな思いを抱きながら、いつものすき家に向かう。

 

すき家に到着し、いつも食べている牛丼ミニを頼もうとしたが、

 

「今日はSさんの卒業祝いやし、ネギ玉牛丼食べよ!」

 

と思い、なぜか、ネギ玉牛丼にした笑

 

 

 

昼ご飯を食べながら、昔、バンドしているときに、バイトでお世話になった人のことを思い出す。

 

その人は木村さんと言うのだが、自分が電気業界へ進むキッカケにもなった人だ。

 

いつも陽気な性格で年長の木村さんはみんなからキム兄と呼ばれていた。

 

凄く話しかけやすく、すぐに仲良くなった。

 

仕事から帰るときに雨に降られたときは車で送ってくれたり、とても良くしてもらった。

 

「仕事するなら、電気関係がええぞ!」

 

「電気は食いっぱぐれなくて、ええぞ~」

 

と、木村さんは僕にいつも言っていた。

 

それがキッカケで電気業界に就職してみようかな…と思えた。

 

そんな木村さんは二年前、亡くなった。

 

その時は電機業界で働いていたので、そのバイトでお世話になっていた友人づてで知った。

 

「お葬式に出たい!」と友人に聞いてみたら、身内だけで行いたいとのことだったので、それ以上は何も聞けなかった。

 

 

あの時も、とても悲しかった。

 

「あの人は、もう、この世に居ないんだ…」

 

「もう、二度と会えないんだ…二度と。」

 

そして、虚無感に襲われた。

 

でも、木村さんがいなくても、僕は生きていて、日常は過ぎていく。

 

なんか、その感覚が、凄く変な感じがした。

 

 

「自分が死んだ後もこんな感じなんだろうな…」

 

 

そして、無常さを感じた。

 

「結局、誰かが死んでも、どんなに悲しくても、世界は止まらず動き続ける。」

 

そんな誰かの歌詞みたいな言葉が自分の頭の中を支配する。

 

 

その時、自分がそのバイトを辞める当日に、みんなからもらった寄せ書きを思い出した。

 

それを貰った時は凄く嬉しくて、大事にしまっていたあの寄せ書き。

 

そこにはもちろん、木村さんも言葉を残してくれていた。

 

その寄せ書きを取り出し、木村さんの書いてくれた言葉を見る。

 

f:id:oTsunamayo:20190923234041j:plain

 

木村大先生と書いているのが木村さんらしくて笑った。

この絵は僕がバンドをやっていたので、ドラムとギターを書いてくれたみたいだった。

 

 

「一期一会」

 

 

これが木村さんが僕に残してくれた言葉だった。

 

この言葉を見た瞬間涙が溢れた。

 

この言葉の意味と儚さを、この時、身に染みて知った。

 

そうだ。

 

一期一会。

 

自分の一生の中で、この人と会えるのは今ここで最後かもしれない。

 

そう思って、その人に接すること。

 

それがどれだけ大事なことなのか、その時はわかっていても、いつもいつも時と共に忘れてしまう。

 

 

 

…彼女とのことだって。

 

 

 

ネギ玉牛丼を平らげ、すき家を出る。

 

「そうだ。人生一期一会。そのことを何度も思い出して、しっかり身につけていかないと。」

 

木村さんからもらった言葉を胸に、しっかり生きて行かないと。

 

「よし、今日で最後になるかもしれないなら、今日はSさんといっぱい話そう!」

 

そんな思いから、職業訓練校に戻るとすぐにSさんに話しかけた。

 

放課後、その日の授業を全て終えた教室で、Sさんがみんなの前で最後の挨拶を行った。

 

 

 

 

 

「Sさんとの最後の授業…終わっちゃったな…」

 

帰りの電車を待ちながら、Sさんと楽しく話した会話などを思い出していた。

 

 

そしてあの言葉を再び思い出す。

 

 

人間はいつ死ぬかわからない。

 

だからこそ人生は一期一会。

 

この言葉の意味を、もう絶対忘れてしまわないように。

 

このブログに記す。