Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

変化の兆し

今日、朝目を覚ますと、スッと、起きれた。

 

「あれ…?」

 

と思うくらい体が軽かった。

 

「昨日の考え方が良かったのかな…??」

 

昨日、まだ彼女に執着してしまっている己を認め、

彼女のことを過去の人と思うようにしていこうと決めた。

 

「なんか今日は良い感じだな…??」

 

昨日のことをよくよく思い返してみると、

彼女は自分にとって、もう過去の人なんだということに気づけたとき、

腑に落ちた気がしたのは確かだ。

 

 

今日は金曜日。

明日から土日がやってくる。

職業訓練校はお休みだ。

そんな気持ちもあってか、いつもより早い時間に家を出た。

 

最寄駅に向かって歩いてる途中、

 

「あれ、心がいつもみたいに重くないな…!」

 

あんなに重かった心がとても軽くなっていた。

凄く不思議な感じ。

いつもの暗い気分も、感じない。

雨はどしゃ降りだけど、心はしっかり晴れ模様だった。

 

学校へ到着し、授業開始のチャイムが鳴る。

授業を受けていても、しっかり先生の話が自然と入ってくる。

 

「今日は授業中に息苦しくなったりしないな…」

 

そんな思いの中、与えられた課題をこなしていく。

授業に集中出来ていたからか、午前の授業はあっという間に感じた。

授業にしっかり集中出来て取り組めたことがなんか嬉しかった。

 

昼休みは雨の中、自分の前の席のYさんと共に、いつものすき家へ。

傘なんてあってないようなもんでした。

二人でずぶ濡れになりながらすき家で昼飯を食べ、

二人でずぶ濡れになりながら学校へ帰りました笑

 

 

午後の授業も、隣の席のNさんと協力しながら課題を終えることが出来た。

もともと機械設計に強いNさんにはいつも本当に助けて貰っている。

 

「Nさん、すいません、ここんとこ、教えて欲しいんすけど…」

 

と僕がいうと、

 

「どこやどこや?」

 

と言っていつも新味になって答えてくれる。

その答え方も、しっかり順序立てて毎回わかりやすく説明してくれる。

自分の時間を割いて、僕のわからないことに対して、真剣に向き合ってくれる。

本当にすごい!!といつも思う。

Nさんに一度言ったことがある。

 

「僕、以前の会社では教えてほしいことを聞くと『なんでそんなこともわからへんねん!』っていつも言われてたんですよ。自分はほんまに知らなくて、ただ純粋に教えて貰いたかっただけやのに…」

 

「そうか~…それはその人があかんな。俺はまず、わかってへん奴がどうわかってないかを知ろうとして、そこから、どう教えて言ったあげたらええか考えるもんな。わかるまで、とことん付き合ったる。」

 

凄く感動した。

だってその考え方は、

 

自分と全く同じだったから。

 

以前の会社での経験から、

 

「自分が教える立場になった時、自分は絶対後輩を助けたい!!」

 

「わからないことがあったらとことん付き合ってあげたい!!」

 

と思うようになっていた。

 

自分がそれで辛い思いを何度もしたから。

だから、絶対自分はそうなりたくないと思った。

そんな自分と同じ様な考え方の人がいるのかな~といつも思っていた。

なぜなら以前の職場には一人も居なかったから。

 

 

でも、ここにいた。

 

 

自分と同じ考えを持つ人がここにいたんだ。

 

 

それだけで凄く心が震えたし、

胸が熱くなった。

 

「Nさんが自分の上司なら、良かったのになぁ…」

 

いつもそう思う。

しかし、それは、たらればの話。

自分で上司を選ぶことは出来ない。

 

だから、今はそのNさんのやり方や、心意気などをしっかり吸収して、

自分自身をもっと成長させていきたい。

いつか自分に後輩ができたときに、

Nさんみたいに、しっかり教えられるように。

 

 

 

授業が終わり、みんな足早に帰っていく。

そんな中、Nさんは今日も居残って電気の勉強をする準備を始めていた。

 

「Nさんが残ってるなら、俺も、もうちょっと残って勉強頑張ろうかな…」

 

そう思わさせてくれる。

 

 やっぱり、誰かを突き動かせる人は本当に魅力があると思う。

 

「この人と入れるのも、あと残りちょっと。後悔したくない。」

 

そう思い、自分も残業を決意する。

 

 

 

Nさんと楽しく放課後の居残り勉強を終え、学校を出る。

猛烈に降る雨の中、帰りの駅まで歩く。

電車に乗るときにはもうビシャビシャだ。

 

「帰ったらすぐ風呂に入ろ…」

 

そう思いながら、電車から窓の外を眺める。

 

「彼女はもう過去の人なんだな…」

 

この考えがなぜか今の自分に凄くしっくりくる。

 

なんだか、彼女のことを過去のにしてしまうことで、彼女に執着していた気持ちが、

もう過ぎ去ってしまったことのように感じれる。

自分の辛かった思いも、すでに過去のことだと思うと、心が楽になっていく。

 

 

彼女に対する気持ちも今までとは少し違う。

 

 

「お互い頑張ろうな。」

 

 

そんな気持ちが、自分の中に確かにあった。

 

 

電車を降りてから家までの帰り道。

いつも泣いていた帰り道だ。

 

雨の勢いがさっきよりも増していた。

普段ならその中を歩くことに嫌気がさしていそうだが、

今日は、違う。

そんなことも気にならないくらい、自分の変化に驚いていた。

 

「乗り越えたのかな…」

 

そんな気持ちが過るが、頭を横に振る。

甘く見てはいけない。

前回それで痛い目を見たところだ。

 

 

…でも、少しずつだけど、変わっていけてる。

 

何回も引き返してしまっているけど、

 

少しずつ、進んでいる。

 

何度も来る、強烈な悲しさに、何度も立ち向かっていけてる。

 

そんな思いと共に、

どしゃ降りの雨の中、また一歩強く踏み出す。