Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

Dim i As Integer…?

先週からVisualBasicというPCのプログラムを組んでいく授業に入った。

先生も新しい先生に変わった。

民間企業から一週間だけ特別講師として僕らを教えに来てくれていた。

 

プログラミングには全く触れたことが無く、初めてだったので、

どんな授業か楽しみだった。

 

だが、授業が始まってみると、

 

「なんやこれ…全然わからない…」

 

マジでちんぷんかんぷんだった。

 

言語系などのプログラムは数字遊びから発展したものらしいが、

もともと文系の自分には数学的要素がかなり欠けていた。

 

「適当に数字を入力して、その中から、素数の数を表示させるプログラムを組んでください。」

 

と先生に言われる。

 

素数ってなんだ…?」

 

そんなレベルだ。

 

授業が始まった初日、出された課題に取り組むも一問も解けなかった。

 

これはやばいと思って、隣の席のN山さんに声をかける。

 

僕「すいません、この授業って電気制御で使うんですか…?」

 

N山さん「何やお前、休む気か笑!!」

 

そんな感じで話が始まり、こういうプログラムはどういったことに必要か、

覚えておくとどういったときに使えるかなど、詳しく教えて貰った。

 

僕「うーん、そんな感じなんですね…」

 

N山さん「そや。やから、ちょっと頑張ってみいや。」

 

僕「そうですね…N山さんがそういうなら、頑張ってみようかな…笑」

 

N山さん「なんやそれ笑」

 

全くわからな過ぎて、折れそうになっていた気持ちをもう一回引き締め、

気合いを入れ直す。

 

その日から、居残りしながらN山さんに教えて貰う日々が始まる。

 

授業をうけていて思うのは、

このプログラミングの授業のスピードがとにかく早い。

でも、周りのみんなは課題をどんどん仕上げていく。

劣等感を感じないわけがない。

 

「俺、ほんま頭悪いな~」

 

そんなことを思いながら、与えられた課題に奮闘する。

 

授業中、課題が順調に進んでいるかどうか、

先生が毎回見回りのチェックを行う。

 

先生が僕のPCを覗き込む。

全然出来てない課題を見られるのは気分が悪くなる…

 

「ここはこうした方がいいんじゃないかな~」

 

と先生が教えてくれた。

 

「N山さん、弟子がまだ出来てませんよ笑」

 

と先生がN山さんに僕がまだ奮闘していることを伝えていた笑

そんなやりとりの中で、

先生は先生で教えてくれようとしてくれているのを感じた。

 

「そうか…出来ないなりに頑張れば…ええか!」

 

そう思うと気が楽になった。

 

どうしても自分が出来ないことを目の当たりにすると、

 

「なんでこんなことが、わからないんだ?」

 

と自分を否定してしまっていた。

 

それは自分に「期待しすぎている」からだろう。

 

自分はそんなに頭が良くないことをわかっているようで、

わかっていない。

 

自分自身に期待すること自体は悪くないと思う。

出来ない悔しさが原動力になり、動けるときが確かにあるからだ。

 

だけど、自分の中で上手く処理できず、ネガティブな感情に走ってしまったときが問題だ。

大抵その場合はどうしてもいい方向へ向かう気がしなくなり、

自分を自分で傷つける。

 

うーん…

それって、凄く悲しいことだ。

 

別に誰も、僕が出来る奴だと思っていない。

自分が過剰に出来ないことに反応しているだけだ。

 

「出来ないことを認めるんだ。」

 

そう、それがこういった時の一番の解決法だ。

 

出来ないことを認めること。

それは、自分だけあたかも取り残されるような孤独感に苛まれる。

 

でも、それを感じて、しっかり自分の中で消化することが、

今は必要だと感じた。

 

「出来ないからこそ、自分のペースでやっていこう…」

 

よく自分のペースで頑張っていこうと言い合っていた友達との会話を思い出す。

そのことをまた忘れてしまっていた。

でも、今また思い出せたことで、より深く記憶に残ったはずだ。

 

そうやって勉強することに立ち向かっていった。

なにより、

 

「頑張るって、N山さんに言うたからな…」

 

その思いが自分を駆り立てる。

 

 

放課後、N山さんもほかのやりたい課題があるにも関わらず、

僕が、

 

「すいません、今ちょっと良いですか…?」

 

と聞くとすぐに、

 

「どこがわからへんねや?」

 

と返答してくれる。

 

説明のみで僕の理解が追いついていないと感じたときは、

紙とペンを用意して、イメージしやすいよう絵に描いて説明してくれる。

本当にわかりやすかった。

 

そして昨日、先生が教えてくれるラスト授業だった。

 

「お世話になったのもあるし、最後の課題はしっかり解きたい!」

 

そう思って最後の課題に取り組む。

 

最後の最後、「入力した数字を2進数へ変換する」というプログラムをなんとか組むことが出来た。

課題が出来たのは、多分クラスで一番最後だった。

でも、そんなことよりも、出来たことが凄く嬉しかった。

 

「おお~できたぞ!」

 

となって、すぐにN山さんに見せに行った笑

 

この授業も今までの自分なら、わからないのをそのままにして、

ただボーと聞いていただけかもしれない。

 

でも、わからないからこそ、今回は取り組んでみた。

 

結果はもちろん、「やってよかった。」の一言。

 

挑戦することに恐れないこと。

これがやっぱり大事なんやな…

 

挑戦すると、必ずいっぱい失敗する。

それが本当に恐い。

 

「でも、失恋の辛さに比べたら全然たいしたことないんじゃないか?」

 

そう思うと人生なんとでもなるような気がしてくる。

 

「なるように、なる。」

 

あの失恋の辛さを知れたからこそ、もっと強くなれる。