Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

BSB

どうもTsunamayoです。

 

もう部屋にいるときですら、寒さをヒシヒシと感じるようになった…

 

「もうさすがにパンイチでは居られへんなぁ…」

 

いつの間にか夏は終わって、秋が終わりに近づき、冬が来る季節になっていた。

 

自分の恰好だけ夏のまんまで取り残されていた。

 

根っからのパンイチ主義の僕だが、もうほとんど対抗できなくなっていた。

 

というか、風邪を引くのは勘弁だ笑

 

「仕方ない…負けを認めるか…」

 

そう思い、押し入れにしまっていたアディダスのジャージを羽織りながらブログを書いている。

 

 

この前トレードで1年間頑張ってみようと思ってから、よく思い出すことがあった。

 

バンドをやっていたときだ。

 

やから…

 

もう5、6年くらい前になるのかなぁ…

 

そう思うと本当にずいぶん前に感じるが、今、凄くしっかり思い出す思い出。

 

その日は、京都の祇園四条駅の近くにあるライブハウスでライブをしていた。

 

自分たちの出番が終わり、トリのバンドの演奏を聴こうと思い客席に戻ったとき、

 

眼鏡をかけてカメラを首からぶら下げた男の人が、

 

「演奏、よかったよ!」

 

「熱いライブするね~!!」

 

と僕に声をかけてくれた。

 

「まじすか!!ありがとうございます!!」

 

とすぐに返答して、名前を聞いた。

 

ここではNさんにしよう。

 

トリのバンドの演奏が終わった後は、そのNさんとバンドメンバーを交え話していた。

 

「僕、写真を撮るのが好きなんだよ!」

 

そうNさんは言っていた。

 

写真を撮るのが元々趣味で、そこからライブハウスでも写真を撮るようになり、バンドマンの写真を今はよく撮っていると言っていた。

 

「なんか…そのバンドにしかない『熱さ』見たいなものを、残したくてね!」

 

「やから、最近はバンドマンを撮影したりするのが好きかな~!」

 

そう言いながら、Nさんが僕にSDカードを渡してきた。

 

僕「え!?これは…」

 

Nさん「自分らのも撮っといたから、あげる!」

 

僕「え!?いいんっすか!?」

 

Nさん「全然いいよ!それに、バンドマンって結構自分が演奏している写真とか、必要でしょ?自分のホームページとかで使ったり…」

 

僕「ホンマですか!!ありがとうございます!!!」

 

メンバーと一緒にすごく喜んだ。

しっかりとしたカメラで演奏している姿を撮影してもらうのは初めてだったし、

何より、カッコよく取れている画像がいっぱいで凄く嬉しかった。

 

Nさん「バンドマンって意外に自分の演奏してる写真持ってない人が多くて…僕が撮影した画像のSDカードあげたら好評で、今も続けてるんだよ!」

 

その後Nさんと連絡先を交換した。

 

「世の中には色んな人がいるなぁ」とその日の帰り道に思った。

 

犯罪を犯してしまう人もいれば、こうやって誰かに無償で何かを提供できる人がいる。

 

「う~ん…世界は広いなぁ…」

 

結局はそこに行きつく笑

 

 

その1ヵ月後ぐらいだっただろうか…

 

Nさんから連絡が来た。

 

「君のバンドスタイルにとても似ている子がいて、その子が京都に来てライブするみたいなんだ!」

 

「君を一度会わせたいと思ってたから、一緒にどう!?」

 

メールにはそう書かれていた。

 

すぐに、「よろしくお願いします!!」と返事を送った。

 

「俺のスタイルに似た人かぁ…」

 

「どんな人なのかな…」

 

不安半分期待半分といった感じだった。

 

 

誘われたライブが行われる当日、深草駅でNさんと待ち合わせをしていた。

 

駅に到着するとすでにNさんの姿があった。

 

Nさん「おー!久しぶり!!元気してた!?」

 

僕「はい!今日は誘って貰ってありがとうございます!!」

 

そう会話を交わした後、二人でライブハウスに向かう。

 

Nさん「今日行く所は龍谷大学の近くにあるアニーズカフェって所なんやけど…」

 

僕「あー!聞いたことあります!」

 

そんな会話をしながら歩いていた。

 

「僕に会わせたい人ってどんな人なんですか?」

 

とNさんに聞くと、

 

「あー!言ってなかったね!」

 

「君に会わせたかったのはブラックシャイボーイズのマサフミ君って子でね!」

 

そう言われてビックリした。

 

「え!!!?マジですか!!!?」

 

その一言がとっさに出た。

 

本当にめちゃくちゃ驚いたから。

 

僕がバンドを始めたての頃、よく読んでたブログがあった。

 

どうやってそのブログを見つけたのかはよく覚えていない…

 

でも、自分がバンドを始める境遇によく似ていて、自分と重ね合わせながらよく読んでいた。

 

そのブログを書いていたのがブラックシャイボーイズのマサフミ君だった。

 

マサフミ君は「バンド活動がしたい!!」という思いから、会社を辞めて、バンド活動を始めた。

 

それはよくある話だが、自分が一番共感した部分がある。

 

それは

 

「楽器経験が全くない」

 

というところだった。

 

マサフミ君は楽器経験が全くない所から会社を辞めてバンドを始めていた。

その部分が凄く自分と重なった。

自分も楽器経験は一切ないところから大学卒業後バンドを始めていたから。

 

始めた年齢も似ていた。

 

僕は22歳。

マサフミ君は24歳。

 

巷では、「始めるの遅くない!?」と言われる年齢だった。

 

そういうところもすごく共感して、ブログをワクワクしながら読んでいた。

 

メンバー探しの難しさや、バンドを続けていくことの大変さ…

 

本当に自分の現状と重なった。

 

マサフミ君の行動力や想いは本当に凄くて、太陽族など大きなバンドと対バンしたりするようになっていっていた。

 

「本当に凄いなぁ…」

 

そう思っていた。

 

そんな憧れの人と今日会えるのだ!!

 

めちゃビックリしてもしょうがない!!!

 

 

そのことをNさんに話すと、

 

「えー!!そうなんだ!!!そりゃ誘って良かったよ!!!」

 

と笑顔で答えてくれた。

 

 

目的地のライブハウスに到着する。

 

出演バンドが書かれた看板を見る。

 

「今日マサフミ君はソロでやらはるんですか?」 

 

とNさんに聞くと、

 

「今メンバー探してる最中みたいで今日はソロやって言うてたね!」

 

そう聞いて、

 

「やっぱメンバー探しって難しいんやなぁ…」

 

と再確認した。

 

志を共にできるバンドメンバーを見つけることって本当に大変だ。

 

その日はマサフミ君と他3組ぐらいのバンドが出演していた。

 

地下への階段を下りる。

 

「ここがアニーズカフェかぁ…」


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階段を降りると右手にバーのカウンターがあり、10人くらい座れる椅子が用意されていて、

逆側にはステージと2~30人ぐらい座れる席が用意されていた。

 

バーのカウンターに座っている男の人が

 

「Nさん!お久しぶりです!」

 

と言ってNさんに気付いて立ち上がる。

 

「久しぶり~!今日ちょっと紹介したい子がいて…」

 

Nさんも気兼ねなく答える。

 

男の人が「言うてた子ですね!」と言って僕と目を合わす。

 

「どうも、ブラックシャイボーイズのマサフミです!よろしく!」

 

そう言いながらマサフミ君が片手を差し出す。

 

それがマサフミ君との初対面だった。

 

 

 

 

ーつづくー

 

 

 

 

 

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