Tsunamayo Blog

30歳から始めるド根性奮闘ブログ

魅力の塊

2019年08月31日

朝10時頃に、

 

「おとーさんおとーさん」

 

「はーい」

 

と、玄関から聞こえる声で目を覚ます。

弟が姪っ子と一緒に家に帰ってきた所だった。

 

そう、今日は家で姪っ子の誕生日会を開く日だ。

 

「きたかー!」

 

と気合いを入れに、まず、朝風呂へ。

その後、すぐに

 

「りんちゃん、こんにちわー!」

 

と会いにリビングへ。

 

「へへへへ」

 

と姪っ子は照れ笑い。

 

久しぶりに会うと、いつも最初は人見知りしているが、

すぐに、本来の感覚を取り戻す。

 

気づいたら

 

「うやーーー!!」

 

と家の中を走り回っていた。

 

母も起きてきて、リビングが賑やかになった所で個々の予定を確認。

 

弟が眼科に行っている間に、

僕と母と姪っ子は晩御飯で使う野菜を買いに市場へ。

その後、弟と合流し、昼飯は回転寿司を食べに行く。

昼飯を食べ終わったら、家に帰り誕生日会という手筈だ。

 

弟が家を出たあと、姪っ子と母と僕で車に乗り込む。

 

姪っ子と車に乗ってると、新たな発見があった。

 

車が動き出すと姪っ子は一向に喋らなくなる。

が、車が止まるとめちゃくちゃ元気にしゃべり出す。

 

「車が動くと怖いんかな…?それとも、動いてるときは静かにしないといけないという教育を受けているのか…」

 

と考えていた。

 

後者なら恐るべき学習能力…!

しっかり教育がなされている…!

 

などと考えていると市場へ到着。

 

車を降りると、姪っ子が僕に、

 

「うーーんうーーん」

 

と言って抱っこを求めてきた。

 

「あんた、りんちゃん頼むで」

 

と母は市場へ向かう。

 

「りんちゃん、さっきまで自分で歩く言うてなかったっけ笑」

 

と姪っ子を抱っこし、母の後から向かう。

店の中に入ると、同じ様な子連れの人がいっぱいいた。

その人たちと自分を照らし合わせ、

 

「うん、なんか抱っこしながら店をうろうろしてると、お父さんの気分を味わえるなぁ…」

 

なんか変な気分だけど、ワクワクしていた。

 

結局、野菜を買い終わるまで、姪っ子をずっと抱っこしていた。

抱っこし続けるというのは、本当に大変だなぁと腕をモミモミ…

 

無事に朝の予定を済まし、弟と合流し、回転寿司を食べに向かう。

 

回転寿司屋さんでも姪っ子は元気爆発。

 

ガンガン色んな所いくし、寿司いるんかと思ったら、いらんっていうし、何かわけわかめだった。

 

僕の座ってるところまで来て、膝の上にチョコンと座り、

 

「かわいいなぁ~」

 

と僕が和んでいると、すぐに僕の太ももを踏みつけ、母のもとに…

 

「いててて…いそがしいやっちゃな~」

 

と言いつつ、子供の底知れぬ行動力に関心していた。

 

「俺の小さいときも、こんなんやったんかな…?」

 

 

昼ご飯を食べ終えて、家に帰宅。

 

昨日母が買っておいてくれたケーキを取り出す。

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数字の2と書かれたロウソクが目に入った。

 

「まだ、生まれて2年かーー笑!」

 

と声を出した。

 

「生まれてまだ2年しか経ってないや…」

 

「生まれてまだ2年の人間の誕生日に、俺は立ち合えてる…」

 

「なんかすげーな!」

 

そう率直に思った。

 

ロウソクに火をつけ、明かりを消し、みんなで

「はっぴばーすで~つぅうゆう~♪」と歌う。

この歌を歌うのは何年振りだろうか。

 

歌い終わり、「おめでとう!!」と姪っ子に伝え、

ロウソクの火を消すように促す。

 

「ふー!!」

 

と姪っ子が吹くと綺麗に消えた。

 

「上手に消すなぁ!!」

 

と笑ってしまった。

 

ケーキをみんなでわけわけして食べているとき母が、

 

「りんちゃん、今日はいっぱい泣いたし、いっぱい笑ったし、いっぱいしゃべったね!こんな楽しい日をありがとう!!」

 

と姪っ子に伝えた。

 

姪っ子はわかってるのかわかってないのか、とりあえず、

 

「うん」

 

と言ってて笑けた。

 

でも、自分も本当にそう思う。

こんなに忙しくて楽しい日を与えてくれて、ありがとうって思った。

 

「今日で会えるのは、最後やもんな…」

 

そう思うと少し悲しくなったが、そんな思いもすぐ忘れてしまうくらいの大声で、また姪っ子がはしゃぎだす。

 

「これから、しっかり大きくなってな…」

 

そんな思いで見つめていた。

 

夜になり、晩御飯を母と一緒に作る。

家族で晩御飯を食べる習慣が全く無かった僕らが、姪っ子がいることで、

全員揃ってご飯を食べている。

ほんと不思議な感覚。

 

「子供はやっぱり人を引き付ける魅力の塊だなー!」

 

とつくづく思う。

 

姪っ子がいるだけで、場が一遍して和む。

 

おそるべし子供!

 

その後、姪っ子が僕の方へ来て、

 

「おそといくー!」

 

と言ってきた。

 

「お兄ちゃん、りんちゃんみたってー」

 

と弟も言う。

 

「よっしゃ、りんちゃん、外行こうか!」

 

と言うと

 

「うん!」

 

と姪っ子も大きく頷く。

 

姪っ子に

 

「足ちっちゃいなぁ~~」

 

と言いながら靴を履かし、いざ外へ!!

 

外へ出て思ったが、姪っ子と二人だけで外へ出るのはこれが初めてだ!

なんかちょっと緊張した笑

 

姪っ子を抱きながら、

 

「りんちゃん、どこ行きたいん?」

 

と尋ねると

 

「こっち!」

 

と指をさす。

 

その方向へ向かうと家の近くのウェルシアがあった。

 

「やっぱここか笑」

 

と姪っ子にいう。

 

弟が一度ここに連れてきたことで味を占めたらしい。

今日も弟が何度も姪っ子に連れて行かされていた。

 

ウェルシアに入ると姪っ子の独壇場だ。

入って速攻で見つけたアンパンマンの歯ブラシを離さない。

 

「りんちゃん、それ、いらんヤツやから、返しとこうね~」

 

と言うとすぐに

 

「いや!!」

 

と返答が帰ってくる。

 

 

「う~ん、どうしたもんか…」

 

待ってても、なかなか返してくれないので

 

「りんちゃん、家にいる、おばあちゃんやお父さんが帰ってきてーっていうとるわ!俺きこえたで!!」

 

と嘘をつくが、

 

「いや!!」

 

と一向に返さないし、返ろうとしない。

 

歯ブラシを持った姪っ子を抱っこしながら、

姪っ子が行きたい方向に何度も向かう。

 

「こっち!」

 

「あっち!」

 

何度も同じ場所を回る。

 

「あっち!!」と姪っ子が指を差した後、急に姪っ子の表情が変わった。

「やっぱりこっち!!」と言わんばかりに逆方向へ指を向ける。

「なんでやろ?」と思って最初に姪っ子が指差した方を見てみると、

親父に激似な人がいた笑

 

「そうゆうことか笑」

 

と笑いながら呟く。

 

姪っ子はおじいちゃんがなぜか大っ嫌いなのだ笑

見つけた瞬間ギャン泣きかますくらいの徹底ぶりだ。

 

 

これは仕方ないなと進路を変更。

 

 

その後は、姪っ子も自分で歩きながら一緒にウェルシア内をウロウロし続けていた。

綿棒などが沢山並んでいる場所を通っていると、

姪っ子が綿棒に興味を持ちだした。

これはチャンスと思い、

 

「それ持つんやったら、ずっと持ってるその歯ブラシは返さなあかんな~」

 

と言うと即返しに行った笑

ただ、返しに行ったのは良いが、興味を示した綿棒の場所が分からなくなったらしい。

 

「どこやったかな~」

 

と自分も探すふりをする。

 

「決してアンパンマンの歯ブラシの二の舞は踏まない!!」

 

そんなゆるぎない決意があった。

そう思っていると

 

「帰る!!」

 

と姪っ子が急に言い出した。

 

「やっとか!!」

 

その言葉を待ち続けていた。

 

「よしゃよしゃ!帰ろ帰ろ~」

 

とすぐに姪っ子を抱きかかえる。

 

「綿棒見つけられたらたまらん!!」

 

そんな思いが自分の足を加速させる。

 

無事ウェルシアを脱出し、家へ帰る。

 

「おかえり~ありがとうな」

 

と弟が言ってくれた。

 

ただウェルシアにいただけなのに、こんなに疲れたのは初めてだった笑

 

でも、

 

「楽しかったな…」

 

って思えた。

 

 

 

その後は姪っ子も眠り、僕も自分の部屋に戻ってゆっくりしていた。

 

リビングの方から声が聞こえる。

 

「お母さん、今日ありがとうな」

 

そう弟が母に言っている声が聞こえた。

 

「いい最後の日になったなぁ…」

 

そんな気持ちでいっぱいだった。

 

 

次の日、姪っ子は弟と一緒に帰って言った。

 

「もう会うことは無いんやな~」

 

と母に言うと、

 

「あー今日で最後や思ってたけど、なんかもう一回だけくるみたいやで?」

 

と母が言う。

 

「んえ?」

 

と驚いてカレンダーを確認すると、確かに、何か知らんけど、9月にもう1回来る予定になっていた。

 

 

「なんじゃそら笑」

 

 

そう言いつつ、少し安心していた。

 

 

「次は何して遊ぼうかな。」

 

 

楽しみがまた一つ、増えた。